健康の基本は、「血」「気」「水」

前回、幸せな人生を送るためのマスターキーは健康だとお伝えしました。

では、健康の基本は何でしょうか?

色々な切り口があると思いますが、
一番の基本は“流れる”こと、言い方を変えれば滞らずに循環するということです。

池の水を思い浮かべてみてください。

水の出入りがある池は、きれいで澄んでいますが、
溜池のような水が流れない池は、濁って臭くなってどんより澱みます。

ボウフラも湧いたりしますよね(>_<)

 

人間の体も同じです。
滞ってしまうと、色々と問題が起こってくるのです。

 

東洋医学から考えるますと、人間の体の中での主な流れと言えば、

『血』『気』『水』

この3つが挙げられます。

『血』『気』『水』スムーズに流れて、スムーズに循環してくれる事が、健康の第一歩と言えます。

 

 

それぞれの役割とは

1.『血』

  血液は、酸素・栄養を運び、老廃物を運ぶと同時に、血液中の血球(血小板・白血球・赤血球)を運ぶ事で免疫システムを運用しています。
血液の流れが悪くなり、血流障害を起こしてしまうと“脳卒中”“心筋梗塞”などの病気を起こしてしまします。

  では、どのような時に、血流が悪くなるのでしょうか?

皆さんが車を運転している時の道路を思い浮かべてください。
制限速度50キロの道を、全ての車が25キロでノロノロ走っていたら渋滞しますね。

血液がドロドロで、流れが悪い時がこのパターンです。

次に2車線の道を50キロで走っていたのに、突然1車線になってしまったら、
狭い道に車が突然多くなると、やはり渋滞してしまいます。

血管が細くなり、流れが悪くなってしまった場合がこちらです。

血管が細くなるのは、年齢と共に血管が固くなり、そこにドロドロになった血液が付着するからです。

どちらにせよ血液がサラサラで流れていれば、このような事にはなりませんので、
普段より血をサラサラにしておく事がとても大切です。

また、血液は食べたものから作られますので、食事にも気をつけなくてはいけませんね。

 

 

2.『気』

  言い換えると、生命エネルギーです。パワーとも言います。私たちの体にも弱い電気が流れており、磁気が発生しています。

気(エネルギー)が滞ると、血行が悪くなったり、自律神経が乱れたりします。

気(エネルギー)の流れる道を“経絡”といい、経絡上にある体の内部と外部との連絡場所を“経穴(ツボ)”と言います。体に不調があったとき、この”経穴(ツボ)”を刺激することで、体の内部に作用させる事ができます。

また、“元気” “勇気” “強気” と言うように、“気”がつく行動をとると、体も気持ちもハツラツとパワーアップすることからも、体と心は切り離せないものだと分かりますね。

 

3.『水』

  成人の身体の約60%が水です。水とは血液以外の体液の事を言います。代表的なものにリンパ液があり、全身を巡っています。血液中の老廃物を回収したり、筋肉や関節をなめらかに動かす事が出来るのも、このリンパ液の働きです。リンパ液はリンパ節で濾過され、老廃物は除去されてゆきます。

リンパ液の流れが滞ってしまいますと、老廃物や余分な水分が皮膚の下に溜まってしまい、むくみやコリ、そして免疫力が低下してしまいます。

そうなる前に、温める・ストレッチや軽い運動などで筋肉を動かす・または手技(マッサージなど)を行うなどして、普段からリンパ液の流れを良くするように心がけましょう。

 

このように、体の中を流れる『血』『気』『水』がスムーズに滞ることなく流れ、そして循環する事が健康の一番の基本になります。

が、実は忘れてはいけない大切な流れがもう一つあります。

 

 

そして最後に大切なのは?

それは【心】です。

【心】もスムーズに流れて循環している事が大切です。

 

もしも一つの事に拘り続け、滞ってしまったら、どうなるでしょう。

過去の失敗、未来の不安、そこから抜け出せずに滞ってしまったら・・・

ストレスを抱えたまま抜け出せず、神経が病んでしまいますね。
ストレスは免疫力を下げてしまう、健康にとって一番の大敵です。

良い事も、悪い事も、ほどほどの事も、日々の生活の中では循環して起こります。

起こった事は変わりませんが、そのことをどう考えるか・どう捉えるかで、結果は違ってくると思います。

そうして【心】も“流れる”

もしかして“流される”ことも必要な時があるかも知れないですね。

 

以上、今回は“流れる”でした(^^♪