陰陽とは

9月に入って、急に涼しくなりました。
今年の夏は、オリンピック・パラリンピックが開催されました。
賛否両論あると思いますが、、、それを除いて、
感動をありがとう!!と言いたいです。
無心に打ち込む姿は美しいものであると、改めて思いました。

 

 

さて、今回は先月の続き、、、
五行の性質と関係性を見てゆきたいと思います。

少し復習致しますと、
東洋医学とは、自然のリズムであり、全ての物・物象は2つの要素から成り立っている
というのが”陰陽”の考え方でした。
その2つの要素は「変化するもの」として考えられ、本来はエネルギーを意味しているのでしたね。

 

五行とは何か

これに対して五行は、木・火・土・金・水の5つの実体を示しており、それぞれに
五臓六腑や季節・色・味・感情などが当てはめられました。
(五臓の”臓”は物を作りだすところ、六腑の”腑”は物を溜め込むところという意味があります)
そして”陰陽”と同じく固定された絶対的なものではなく、相対的なものであるところまで
お伝えしました。

では、この5つの性質を見てみましょう。

大地に草木の芽が出て育ってゆく、、、
は「スタート・始まり」のを意味します。

そして、成長した木と木がこすれあって火が起こります。
は「発展」のを表します。

次に燃え尽きが火は灰「土」となります。
は土台「安定」を表します。
安定から変化へと移るエネルギーの変わり目の
土用を意味します。

土の中には時間の経過によって鉱物である「
が生まれます。
この時期は衰退しゆくを表しており、

金属が土からでると「」滴となり、終わり・消滅の
となります。

そして、水はまた木を潤し・育てます。

このように五行は、
生まれる⇒成長⇒安定⇒衰退⇒消滅⇒生まれる~と循環してゆく
自然の摂理、そして輪廻をも表しているのです。

 

人間関係の秘密、五行のパワー


では、次に五行の関係性をみてみましょう。

お互いに”助け合う関係”を【相生 そうしょう】と言います。
反対に”相手を押さえる関係”を【相剋 そうこく】と言います。

【相生】の関係
五行相関図の隣り合った、右回りの関係を表しています。
「木」と木がこすれあって「火」になり
燃え尽きた火が灰となって「土」を作り
土の中から「金」が生まれ
金が冷えると「水」となる
そして水は「木」を育てる

この関係は協調の関係であり、親子(母子)の関係でもあります。
親(母)は、生んだ子どもをいつまでも補い助けてくれるのです。
また、子供が親(母)を助ける事もあります。
例えば、「木」が枯れそうになったら、母の「水」で補い
「木」が育ちすぎれば、子である「火」で一部の枝葉を燃やすのです。

これを、体に当てはめますと、
「木」=自律神経
「火」=循環器系
「土」=免疫系
「金」=リンパ系
「水」=内分泌系

体に不調があれば、その親に当たるところからの影響を受けている可能性があります。

母の病は子に伝わり、子の病も親に伝わるというのは、お互いが補い合う関係だからこそ、どちらかが崩れると影響を受けてしまうという事になるのです。

【相剋】の関係
五行相関図の対角線の関係を表しています。
「木」は「土」の養分を奪い
「土」は「水」の流れを止め
「水」は「火」を消し
「火」は「金」を溶かし
「金」属で「木」を切る

これは、お互いを抑える・牽制する関係と言えます。
これも自然のリズムではとても大切な事です。

大雨が降る時に、私たちは”土嚢”を積み上げますし、
火事になったら、水をかけまね。

火事になった時、木を投げ入れる人はいないと思います。

さて、この【相生】【相剋】は、人間関係にも当てはめて
考える事が出来るのです。

いつも自分の力になってくれたり、一緒にいて安心する、、、
こんな方は、自分の親の位置にいる方

なぜか気になって、ついつい手助けしてしまう、、、
こんな方は、自分の子の位置にいる方

何かいつも自分と違う意見を言って、違う角度から物事をみる
きっかけを与えてくれる方、、、
こんな方は、自分と相剋の位置にいる方

 

皆さんも、ご自分のまわりの方が、自分にとってどんな関係の方なのか
考えてみては如何でしょうか?

 

それが分かるだけでも、人間関係をスムーズにするきっかけになると思います。

それには<九星>を知っておきましょう。

一白水星・二黒土星・三碧木星・白く木星・五黄土星・
六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星

 

気になる方との相性をどうぞ考えていてください。

また、自分の身体でスッキリしない、すぐれないと思うところも
【相生】【相剋】の関係から、考えてみてください。

 

コロナで自粛宣言下のなか、ご自分とゆっくり向き合う時間が
出来たと思うと『これもまた良し!!』
と、思う事にしています。

どうぞ、気持ちを『健やか』にお過ごしくださいませ。