東洋医学の基本はこれ

 オリンピックも終わり、ちょっと気が抜けた感じがしています。毎日練習を重ね、この日に全てをぶつける各選手の姿を見ると、感動せずにはおれません。

久しぶりに、応援にも力が入り、気温も心も熱い夏の日々を過ごしました。

 さて、今回は東洋医学の基本に戻りたいと思います。 初回は、「血・気・水」についてでした。今回は「陰陽五行」についてお話します。

陰陽とは!

 東洋医学とは、自然のリズムです。そして、全ての物・物象は、全て2つの要素から成り立っているというのが“陰陽”の考え方です。

昼があれば、夜がくる。男がいれば、女もいる。表があれば、裏もある。

他にも、暑い・寒い 明るい・暗い N極・S極などなど。

そして、自然は「変化してゆく」ものですから、陰陽も固定して考えるのではなく、「変化するもの」として考えられています。

昼は時が経てば夜となり、暑い夏もいつしか寒い冬となるように、、、

男性も時としては母性本能が出る時もあり、女性も時としては父性本能が出る時もある、、、

陰もいつまでも陰ではなく、陽もいつまでも陽ではないという事になります。

さて、この陰陽五行の“陰陽”ですが、本来はエネルギーを意味しています。

陰とは握った手を開いた状態にするまでの働き~遠心力

陽とは開いた手を握った状態にするまでの働き~求心力  の事です。

また、

陰とは上昇性を表し、 陽とは下降性を意味しています。

“全ての物・物象は2つの要素からなり、それは固定していない”

悪い出来事が起こったとしても、そこから学び・改善することで、良い方向へ変化させる事も出来る。

反対に、良い出来事が起こったとしても、そこにあぐらをかいていたら、転落して悪い結果を招いてしまう。

これが、自然の法則なのです。

五行とは!

 五行とは、木・火・土・金・水(もくかどこんすい)の5つの実体を示しています。陰陽がエネルギーという物質化していないものであるのに対して、五行は既に実体化しているものになります。

 この5つの要素には、それぞれ、五臓六腑・季節・色・味・感情が当てはめられます。

〔木〕 

 肝臓・春・青・酸味・怒

〔火〕

 心臓・夏・赤・苦味・喜

〔土〕

 脾臓・土用・黄・甘味・思

〔金〕

 肺・秋・白・辛味・悲

〔水〕

 腎臓・冬・黒・塩辛い・恐

各五行には、上記のような性質を持っています。

けれども、これら“五行”も固定された絶対的ものではなく、“陰陽”と同様に相対的であり、木の中にも他の性質が含まれていると言えます。

また、5つの要素それぞれの性質を知る事も大切ですが、5つの要素の関係性をを知ることも、私たちの“体と心”を健康に維持する上で、とても重要となってきます。

次回は、5つの要素の性質をさらに詳しく見ると共に、相互関係についても解説したいと思います。

 まだまだ、暑い夏は続きます!!

 夏だからこそ、体を温める~覚えておられますでしょうか?今年は残暑が厳しいそうです。こまめに水分補給を取りながら、どうぞ、元気な夏をお過ごしくださいませ(^^♪